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ピッチングの基礎(Fastball Softball Beginning Pitching)
オリンピックチャンピオンとして金メダルを獲得できたことは、私の人生の中でもっともすばらしい出来事のひとつです。どんな種目でもメダルを取るには、単に才能のみならず、技術を習得し、磨く強い意思が必要です。ピッチングにおいては体をどう使うべきかを練習し、学習する必要があります。ウインドミルはもっとも難しいスポーツ動作のひとつであり、学習には時間、練習、努力が必要になります。ここではウインドミルピッチングで最も重要ないくつかの事柄について簡単に説明します。DVDダイナミックピッチングの基礎編ではミッシェルの実技指導によりさらに詳しく解説していますので、参考にしてください。少しでも皆さんのお役に立てることを願っています。
ピッチング動作のはじめ
・スタンス
ピッチングプレートに両足を離して乗せます。投げる側の足(右利きなら右足)は前に、グローブ側の足は後ろに置きます。腕はリラックスさせ、力を抜いて体の脇にたらします。
・小さな円運動
両手を前に持ってきて、静止させます。日本のルールでは2秒間の静止ですね。手だけではなく、全身完全に静止しなければ、静止したことにはなりません。続いて胸のあたりに両手を引き上げ、おなかの辺りまで両手を引き下げます。これが小さな円運動と呼んでいるものです。もうすでに大きな円運動であるウインドミルの動作に入る準備が完了しています。小学生や初心者のピッチャーはウインドミルの動作に入るまでの予備動作として、この小さな円運動はお勧めです。
・ストライド
グローブ側の脚はピッチングプレートに対し、垂直にまっすぐ前方に踏み出します。要するにホームプレートに向けてまっすぐ踏み出します。これにより腰がオープン(横向き)になります。
・大きな円運動
グローブを持つ腕はキャッチャーを指し、投げる腕はウインドミル回転の頂点になります。このときの体の位置は文字のXの形に似ていることからXポジションまたはパワーポジションと呼びます。
パワーポジション
パワーポジションから伸びた体のすべてのパーツをリリースのときのボールに伝わる力を生み出すために引き付けます。絞めこむというかんじでしょうか。グローブを持つ腕は体に引き付け、投げる腕も体方向に移動し、手により体に向かって腕を少し曲げて引き下ろします。少し曲がった腕はまっすぐ伸ばすよりも自然です。後脚(投げる手側の脚)は前脚足(グローブ側の脚)に向かって引き寄せます。プレートからストライドし、地面を引きずる形です。腰はリリースポイントで45度から52度の角度に保ちます。リリースまたはスナップの際、腕を45度から52度の角度に保たれている腰の前で振り、それからリリース後に腰を回します。もし、腰を回すのが早すぎる場合、強い負荷が肩にかかってしまって、重大なケガのもとになります。リリースのときの腰の角度を正しく保つことがとても重要です。もしユニフォームのおなかのボタンがリリースのときキャッチャーに見えるようなら、腰が速く回りすぎている証拠です。
フォロースルー
リリースのあとは体が自然に回り、守備体制に入ります。投げる腕は少し曲がり、リラックスした状態で胸の中心辺りに振り上げます。またはキャッチャーミット目がけて振ります。しかし、腕は肩より上に振り上げてはいけません。正しいフォロースルーによって打者の打ったゴロに対して、よい守備体制をとることができます。
ピッチングは難しい技術です。選手・コーチに対する私のアドバイスは”忍耐”です。投球フォームについてより理解し、よりよいピッチャーになればなるほど、ケガは少なくなります。しっかり練習して、決してあきらめないでください。一生懸命練習し、自分の能力を信じれば必ず良いことがあります。私がその例です。私はウインドミルの動作をマスターするまでに3年かかりました。「ローマは一日にして成らず」がんばってください。
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